Inspiración(霊感) 1
長女ちゃんはどうやら見えていたらしい。
小さい頃からキッチンの横に植えてあったキウイの葉っぱのあたりを指さして
「あそこに”のうのう”さんがいる」
(のうのうさん=仏様?)
いつも決まって同じ場所。
「今日は次女ちゃんに似てる”のうのう”さんが見てる。
忘れもしない2歳の時。
家族で清里に遊びに行った。
渋滞を避けるために入った裏道は結局3回も通った。
たくさん遊んで辺りが薄暗くなってきた頃
そろそろ帰ろうかと牧場や別荘が建っているその裏道を走っていた。
後部座席に座っていた長女ちゃんが突然
「今ね~お姉ちゃんが乗せてって言ったの。
でもRちゃん(自分の事)いっぱいだからダメって言ったの」
ヱ?こわひ。
その後、母、典子まで家に帰るまで無言。
その何か月か後
私の妹が訳ありのお葬式に行った。
戻ってきた妹一緒に昼食を摂っていた時
「あ~Kちゃんの後ろに誰かいる」
訳を知っていた大人は凍った、かっちかちに。
そう言えば。
私が長女ちゃんを出産して病院から帰った日
私は2Fの和室で寝ていた。
左側に長女ちゃんのお布団。
真夜中、私の左足を子供の足で蹴ってる気配。
起きたの?
ん?新生児ってまだあんまり動かないよね
その後、私の頭の上の辺りを畳を擦りながら歩く足音が聞こえ
ガヤガヤと数人で話している声が聞こえ。
怖くなって隣のリビングにお布団を引っ張って逃げた私。
もちろん襖もきちんと閉めて。
朝起きてきた家族はびっくりしてた。
詳しく話すと
「疲れてるからよ」
違うって!
ちなみに2Fの和室は1Fの仏壇の上という。
教訓:仏壇の上には重いものは置かない。