Conversación frívola(与太話)1
妹がトンネル内で追突事故にあった。
救急車で病院に担ぎ込まれた時の話。
その日は救急が混んでいて
妹は幸い軽症だったため待合室で待たされていた。
そこへまたもや救急車。
ストレッチャーに乗せられているおじちゃんは意識が朦朧としているみたい。
なんでも露天風呂に浮いてたそうな。
地元の人なら誰でも知っている有名な旅館だけど、名前は言わないw
看護師さんが走ってきて、そのおじさんに声を掛けた。
「わかりますか!お名前言えますか?」
するとおじさん
「いぃとぉぉ」
「伊藤さん?下のお名前は?」
「いぃとぉぉぉゆぅかぁりぃ」
え?おじさんなのに「伊東ゆかり?」
妹は首痛みも忘れて看護師さんと笑い転げた。
意識を失いかけているおじさんを前にして失礼だが
腹がよじれたと言っていた。
その後、心配して駆けつけた「伊東ゆかり」さんのご家族を見て
はまた吹き出したらしい。
「あのおじさん、伊東ゆかりのファンなのかなぁ
でも本当の名前、なんていうんだろうね」
妹は痛々しい首の包帯をなでながら私に言った。
教訓:意識が朦朧としている時は仕方ない。