Borracho (酔っ払い)8
幼稚園のRちゃんのパパの転勤が決まった。
Rちゃんのママは普段はとっても大人しいけれど
アルコールが入ると別人も入る。
仲が良かった人たちで送別会を開くことになった。
用事があって2次会から参加した私は、Rちゃんのママが
もうすでに違う世界に行っている事に気づいてしまった。
文字で表すと、トホホ?オートラブル?
また”さくら”憑依
今日が最後だし仕方ないか~ってまだ余裕があった、その時点では。
てか結局これが最後ではなかったのだが。
カラオケに行き、その時点で12時。
今日はお開きにしましょうと解散した後
路上で立ち話をしていたら
Rちゃんのママがぎらついた目をして私に言った。
「こまちさん!まさか帰るつもりじゃないでしょうね?
どうせ家に帰ってもPCやるだけでしょ?
PCと私、どっちが大事なんですか?」
素直に言ったらPC?最低だな己
てかどうして私だけ?みんな帰っちゃったよ?
ICQ(懐かしすぎる)に繋いで待っていてくれる人達がいるから本当は帰りたい。
「じゃあ1軒だけね」
その言葉が墓穴を掘る。っていつものパターン
Rちゃんのお気に入りのクラブは満席で入れないという。
1時間待った後、そのビルの1Fの居酒屋に入り
気が付いた時にはお客さんは私たちふたりのみ。
閉店だからと追い出タクシーを拾おうとしていたら
Rちゃんのママが私の腕を掴む。
「こまちさぁ~ん、もう1回だけ行ってみません?」
モマエ酔ってるだろ?
人が酔っているとこっちは冷静になる
「もう3時だよ?一体何時までやってるの?お店」
「だいじょぉ~~ぶぅ!5時までやってますぅ」
渋々、泣く泣く入ったお店でブラジルの方と相席になり
ろくに話せない英語で話していたら
「日本語で話しましょう~」と言われ
「今からうちに遊びに来ない?」
と誘われた。
誰が行くか!危なすぎるだろ!
家にたどり着いた時にもう新聞が届き
早起きの父に睨まれた。
教訓:飲む相手は選ぼう。マジで。