Borraha(酔っ払い)10
まだまだ、ずっとずっと若かった時の話。
友達と飲みに出かけた。
妙に空いていたお店のカウンターにはおじさまふたり。
やたらと話しかけてくる。
うっとうしんじゃ!ヴォケ!
もちろん言いませんわよ
でも!
そういう種類のオンナじゃありませんって!
あんまりうるさいからお店を出ようとしたら
「じゃあ最後に電話番号だけ教えて~」
とジジイ達(おじさまからジジイに降格)
その当時携帯なんて勿論ないし
見ず知らずの人に自宅の電話番号なんて教えられるわけない。
それに家には、こわ~~いお父上がいる。
オトコノコからの電話なんて私の目の前で
「いねぇよ!」ガッチャーン
ジジイたちのセリフが
うっせぇなと思いながら気が付いた。
たまに電話する電話番号を教えて差し上げることに。
「○○-○○○○よ♪」
お店を出たら店内からジジイの大きな声が聞こえた。
「これ!市役所の電話だろ~~」
教訓:個人情報はさらさない。
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